曲を作るのに、楽譜を書けたほうが良いのか?それともパソコンでここまで簡単に音が作れる時代なんだから必要ない?
音楽への理解度が格段に上がります。____________
去年(2016年)にとあるCM音楽の作曲をやらせてもらう機会があったのです。
歌うのは、某アイドルさんとの事でした。僕がその依頼を受けて、
真っ先に手に取ったツールは、
ストリングスも生で弾いてもらうとの事で、深夜のファミレスまでいって延々ストリングスパートを手書きで書いていました。(笑)
もちろん最終的にはパソコンでデモを打ち込んで、確認して調整は繰り返すのですが、最初の手書きのラフスケッチの時点で、あらかた打ち込む内容は完成させているわけです。
イメージする音が正確に頭に鳴らせるようになるにはそれなりの経験則と知識が必要なのですが、それらが整理されてきて書きたい音が明確になれば、実は紙と鉛筆が一番スケッチする速度が早いと僕は思っています。
極論を言えば、
一切パソコンを使わなくても、音楽は作れます。
というか本来、昔から続く音楽の歴史としては、それしかなかった訳ですからね。バッハ様がめっちゃLogicで打ち込んでたりしたらそれはそれで面白いけど
(もし彼の時代にパソコンが存在していたらどんな音楽が生まれたのか興味がありますね。)
もちろんパソコンでの打ち込みにもメリットは沢山あって、実際に音を並べたらどういう鳴り方をするか、というのがその場で何度も聴きながら練り直しながら、試行錯誤できる点ですね。
あと、音源ソフトもめちゃくちゃ発達しているので基本的に1人で作品を完成まで持っていく事も容易な訳です。
けど、使える音が多すぎだったり、何度でも聴けるし繰り返せるから、うまくツールを理解していないとかえって時間がかかったり右往左往するケースもありますね。
逆に、譜面を一切知らないのにDTMだけで信じられないくらい素晴らしい音楽を作るアーティストも世の中には本当に沢山いるし、僕もそういうアーティストでリスペクトしている人が大勢います。
大事なのは何が書きたいのか、なので一番手慣れたツールでそれが実現できればなんでもいい訳ですね。
けど、「楽器を演奏する」という事も同時に取り組んでいる皆さんなら、絶対に楽譜は書けると良いです!
音楽家の共通言語ですからね。
長くなったので今日はこのあたりまで!
ちなみにこの手書きの楽譜が最終的にどんな曲になったか気になる…という方は……youtubeで 少年勇者団 と検索してみて下さい。