Yusuke Morita 森田悠介@プロベーシスト2019/07/12 03:30
おはようございます、昨日めちゃくちゃ寒かった反動で
今日は濃いよ!(何
今日のトピックだけでも連載できそうな
内容なんですが、ざっくり紹介しちゃいましょう。
初回で「アドリブは瞬間作曲だ」と言いましたが、
今回はまさに、逆説的ではありますが
「作曲」の基礎をゲーム的に体感してみようコーナーです。
最近の曲を聴いてみると、
わずか4小節のコード進行で延々繰り返されているような曲も
珍しくありません。
それに、よくあるお決まりコード進行みたいなのも、
4小節くらいのセットでパターン化されているものも多いです。
そういうコード進行の下敷きのルールだけ
最初に決めておいて、
その上で自由にメロディを作曲してみよう!
というものです。
最初は簡単なコード進行から見てみましょう。
(key in C)
【 C / Dm7 / G7 / Am7 】
これは、コードの中でも「ダイアトニックコード」と言われる、超基本的な
コードだけを使っているやつです。
(ここを詳しく解説しすぎると
本が1冊かけてしまうので今回はざっくりいきます。)
僕らの世界ではコード進行を
「ギリシャ数字」で表すことがあるんですが、
これを「ディグリーネーム」と言います。
試しに上のコード進行をディグリーネームで表すと
【 Ⅰ / Ⅱm7 / Ⅴ7 / Ⅵm7 】 となります。
どんなkeyに移調しても、この型を守っていれば、
例えばkey E♭に当てはめると
【 E♭ / Fm7 / B♭7 / Cm7 】
というコード進行になります。
🔈 音源サンプルtips4_4drill_inC_inEflat.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
1回目=key C 2回目=key E♭
どうでしょう、keyがCでもE♭の時でも、
同じような進行だな!と聴いて取れるのではないでしょうか。
ここで、
定番のおいしいコード進行パターンを
いくつか載せてみます。
ディグリーネームで記載しておきます。
鍵盤がある人は、いろいろなkeyで試してみてね!
___
①冒険の始まりっぽい感じ・・・
【 Ⅳ / Ⅰ / Ⅴ7 / Ⅵm 】
②感動的な曲や、サビでよく使われる進行
【 Ⅳ / Ⅴ / Ⅵm 】
③王道の下降進行
【 Ⅰ / ⅤonⅦ / Ⅵm / Ⅳ 】
④おとぎ話とかドワーフっぽい
【 Ⅵm / Ⅱ / Ⅵm / Ⅱ 】
⑤ドラゴンボール進行(勝手に呼んでいる)
【 Ⅵ♭ / Ⅶ♭ / Ⅰ 】
⑥半音下降進行
【 Ⅳ / Ⅲm / Ⅲ♭ / Ⅱm 】
🔈音源サンプルtips4_4drill_6patterns_chord.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
まとめて聴いてみよう。
(分かりやすく、全てkey=Cで統一しています。)
___
まず、①の進行を下敷きにして、
key in Cで曲を書いてみます。
【 Ⅳ / Ⅰ / Ⅴ7 / Ⅵm 】を key Cにて表すと
【 F / C / G7 / Am 】
となります。
メロディに使う音は、
「そのコードに含まれてる音を多く使う」
くらいで今は大丈夫。
ここでは、僕が例として、
最初の2小節を提案してみます。(譜例1)
🔈音源サンプルtips4_4drill_ex1.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
さて、これを受けて
あなたが残りの2小節を埋めてください!
これ、簡単なようで、
実は10人にやってもらったら10人それぞれ
全く違う回答が出てくるもんなんです。
これこそが、作曲の自由度や、アドリブ性の
可能性の広さを物語っているんです!
こんな簡単な進行でも、それだけでてくるってことは・・・
しかもたった4小節ですよ?
でも、されど4小節。
こうしてできた4小節ゲームのプロセスを、
どんどんくっつけて行って並べたら。
そう、もう曲になっちゃう!
図で提案した定番コード進行のパターンを参考にして、
色々なkeyを試したりしながら、
ぜひ4小節だけでいいから、作曲にトライしてみてください。
(補足)
んで、実は
④と⑤と⑥の進行は、ダイアトニックコードから外れて
ちょっと発展的なコードを使っています。
(借用和音、とかモーダルインターチェンジ、とかいう)
今まで知らずに当たり前のようにこういうコード使ってたわい!
て人も、
ふむこれがモーダルインターチェンジだったのか、、と
思ってもらえたならば今はそれでOKです。
_____
と言うわけで⑥のコード進行を使って、
最初の2小節だけ提案してみました。(譜例2)
これも、ぜひ続きを考えてみて!
🔈音源サンプルtips4_4drill_ex2_1.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
で、試しに僕も回答してみました。
🔈音源サンプルtips4_4drill_ex2_2.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
どうでしょう?
ほんのアイデアですが、4小節だけでも
なんか曲っぽくなってきましたね。
こんな具合に色々考えてみると楽しい!
いきなり長い曲が書けなくとも、
まずはパーツから慣れていくってどうでしょう?
これはアドリブにも繋がっていく考え方だと
僕は思っています!
今日も最後までお付き合い頂き感謝です!(ぺこり)
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(2018/3/22筆)