おはようございます!
さて、連載も、気付けばあっという間に
後半に差し掛かってきました。
だんだん、専門用語が出てきて
カタカナ増えてきてやだなー、とか言わないで。
そもそも僕らが学んでいるのは西洋音楽。
西洋の文化へのリスペクトだと思って、
ついでに英語も身に着く・・・ミニヨクツク・・・
とか適当なこと言ってないで今日はこれです。
「Scale」
スケール = 定規 ですね、
じょうぎ。モノサシ。
ドレミファソラシド っていうけど、
C D E F G A B Cも
F G A B♭ C D E F も
「ドレミファソラシド」って聴こえるっしょ。
(魔法の言葉・・・移動ド)
これ、なぜかというと
どちらも
スタートの音(Root、ルート = 根音)から数えて
音程の幅が
「全全半全全全半」という尺度、モノサシを守って並んでいるからなんです。
※(全音)と(半音)の事です。
この「全全半全全全半」という並びであれば、
スタートが何の音であれ
「メジャー・スケール」もしくは
「イオニアン・スケール」
日本語では
「長音階」
という名前が付いています。
日本人に生まれてしまったが故に
日本語の名前も覚えたほうが
理論書によってはそれで統一されていたりするので、
やはり知っていたほうが良いでしょう。
これが、慣れるまでは本当に大変ですが、
コードによって使えるスケール、
汎用性の高いスケールをいちど知ってしまえば、
そう、い ち ど 知ってしまえば!
あとはそれを効果的に取り出してフレーズを作る
最高のガイドラインになってくれます。
実際に、
ジャズのアドリブ奏法でも特に
コード進行の流れを
単音フレーズだけでも表現できるように
スケールの音を駆使しまくって演奏する技法が
「ビバップ」というスタイルの基本です。
「ビバップ」は基本的には、スケールに沿った音を理解して
スケール内、つまり「インサイド」で演奏できることが
基本スキルとして求められます。
ここで、
代表的なスケールを
スケール内の各音のディグリーネームで表し、
ここに網羅しておきます。(譜例ではkey Cで表記しています。)
サウンドサンプルでは、
スケールを順に弾いた後、
そのスケールを使った軽いフレーズ例をぬぬぬっと
弾いてみます。
__________
・メジャー・スケール(イオニアン・スケール)(長音階)
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅶ
tips6_major.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
・リディアンスケール
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ♯→Ⅴ→Ⅵ→Ⅶ
tips6_lydian.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
__________
・マイナー・スケール(エオリアン・スケール)(短音階)
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ♭→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ♭→Ⅶ♭
tips6_minor.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
・ドリアン・スケール
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ♭→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅶ♭
tips6_dorian.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
・フリジアン・スケール
Ⅰ→Ⅱ♭→Ⅲ♭→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ♭→Ⅶ♭
tips6_phrygian.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
・メロディックマイナー・スケール(旋律的短音階)
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ♭→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅶ
tips6_melodic_minor.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
__________
・ミクソリディアン・スケール
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅵ→Ⅶ♭
tips6_mixolydian.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
・オルタード・スケール(スーパー・ロクリアン・スケール)
Ⅰ→Ⅱ♭→Ⅲ♭→Ⅳ♭→Ⅴ♭→Ⅵ♭→Ⅶ♭
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・リディアン♭7thスケール
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳ♯→Ⅴ→Ⅵ→Ⅶ♭
tips6_lydian_flat7th.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
_____
いかがでしたか?
文章で書くと説明が難しいので、
ぜひ添付した音符での表や、
音のサンプルを聴いてみて、
ぜひ「響き」でそのサウンドを感じて
みてくださいね。
今日紹介したスケールは、
アドリブ奏法で比較的使用頻度の高い
代表的なもので、本当はもっともっと
沢山あります。(ひいぃぃぃぃ
スケールは7音のものが基本的ですが、
5音だけのもので「ペンタトニック」とか
日本古来の「陰旋法」とか、
逆に8音や9音のスケールなんかも存在して、
学ぼうと思えば本当に沢山あります。
これだけ自由度が高い中で
瞬間、どれをチョイスするかは
各々のセンスが問われるところですが
自分の好きな演奏家のプレイを
細かく分析してみると、
スケールのかっこいい取り入れ方のヒントに
なりますね。
一見マニアックで、理詰めなようですが、
素晴らしい先人たちのように演奏したい!という
気持ちから、みんな必死に勉強して
身体に染み込むくらい、一度覚えてしまえば
そこから先は見たこともない景色が
広がる!
そう信じて、千里の道も1歩から。
僕もまだまだ旅の途中です。
一緒に頑張りましょう。
それでは今朝はここまで!
今日も1日ファイト(・ω・)
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(2018/3/24筆)