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音楽理論=感情の名前と考える。

先日、こんなツイートをしました。

「この気持ち、、なんて伝えたらいいのか分からない」 感情に名前をつけるのは難しい🤔

けれど、敢えて 色々な感情に名前をつけて呼んでみることにした、、そしたらもうちょっとだけ君の事わかるようになるかも、、🤔

そんな気持ちの名前が 「音楽理論」だと僕は思ってます。 結局はFeelが一番大切😌

今日はこの内容を深堀りしていきます。

初回のご相談(メール、オンライン、対面)は、いま無料にしました。ピンときた方は、ご相談ください。

音楽理論を学ぶのって、難しそうですか?

よくこういった意見を聞きます。

・理論を勉強してしまったら、感性が薄れてしまうのではないか・・・

・どこから理論を勉強していいのかわからない・・・

・そんなのは音楽を作る人が知っていればいい事であって、アマチュアには関係ないのでは?

結論から言うと、理論を勉強しても感性は薄れません。

・むしろ今までよりも吸収できる音楽の幅が広がって、世界が広がります。

・プロだろうとアマチュアだろうと関係なく、作曲の理論を少しでも知ると、より味わい深く音楽を楽しめるようになります。

最近、こういったピコピコサウンドでの作曲をするのにハマっています。

これは、PICO CHIPPER と言うiPhoneアプリでして、無料です。

寝っ転がりながらでもスマホで作曲ができるので、場所を選ばずいい感じです。

PICO CHIPPERのメリットとデメリット

【メリット】

  • iPhoneアプリなので、どこでもできる。
  • 音色を選ぶ時間が一切カットできるので、純粋にメロディとハーモニーと言う音楽のシンプルな要素に集中できる。
  • 無料でダウンロードできる。
  • サイン波、ノコギリ波、矩形波、ノイズ、の4種類の音色を組み合わせて昔のゲームのBGMのようなサウンドが簡単に作れる。
  • WAVEファイルの書き出しができる。

【デメリット】

  • 基本的にピコピコ音しか鳴らない。
  • コピペ(コピーアンドペースト)ができないので、繰り返しや編集が少し難しい。
  • 1パートにつき単音しか鳴らせない。またパートが4つまでしか打ち込めない。
  • 分解能(音符のタテ割りの最小単位)が32分音符までなので、複雑なGroove感や、ビートは再現できない。
  • MIDIファイルのアウトプットはできないので、あくまでもメモ。

PICO CHIPPERについては、アプリソムリエの今井安紀さんに教えてもらいましたので、記事を引用します、素敵なアプリを教えていただき感謝です。☺︎

PICO CHIPPERの詳しい操作方法や説明は、こちらをご覧ください。

このアプリで、毎日寝る前に作曲を始めるようにしました。

9月の中旬から始めたのですが、すでに15曲くらいのアイデアが溜まってきました。

これは実は、僕が中学生の頃から携帯を使って取り組んでいる作曲の方法とほとんど変わらないので、しっくりくることに気が付きました。

昔から携帯で作曲をしていたことについては、こちらの記事をどうぞ。

「昔の携帯って、着メロ「2和音」??」↑画像Clickすると別記事に飛びます

メロディとコード進行がよければ、どんなアレンジをしても成立する

これは最終的にどんなサウンドのアレンジにするかで、メロディやコード進行との相性など、合う合わないはもちろんあるし、そこはアレンジのセンスによるところなのですが、多くの場合は、この「作曲」の時点でうまく行っていると

最終的にハウスにしようが、ヒップホップにしようが、オーケストラアレンジにしようが、かなりいい感じに聞こえるはずです。

こちらは、ピコピコで作曲したうちの1曲を、ジャムセッションにて、ホストメンバーたちの力を借りつつ、生演奏してみたらどんなサウンドになるかな、という実験をしたときのものです。

かなりかっこいいですね。(メンバーのおかげです)

これを聴いて、

  • どんな風景が浮かびますか?
  • どんなタイトルが思い浮かびそうですか?

色々な可能性が浮かび上がります。

この曲の中には、実は細かい部分に結構コード理論のマジックを使っていて、一筋縄では行かない凝った構成になっています。

しかし、最初は3コードくらいシンプルでもOK。

さっき上の方に貼った、シンプルな曲についてですが、インスタのストーリーズで解説付きでアップしたりしています。

ダイアトニックコードと、そうでないコードを使ったときのサウンドの違いを聴き分けるところから意識すると、色々発展できます。

ダイアトニックコード(いわゆる普通のドレミファソラシド)だけから成るメロディやコードワークは、超基本ですが、 ノンダイアトニックコードを含む楽曲が当たり前に溢れてる世界。 Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm という超普通の3コードも Ⅳ→Ⅴ→Ⅵmajor となった瞬間 借用和音つまりモーダルインターチェンジ発生。

上記のサンプルを聴いて、

あ。3つ目のコードが 1周目と2周目でなんか違うな!って 「3つ目だけ」何かを変えているな??と 感じる人は、多分作曲を勉強しだすとハマるタイプな気がします。

こういった曲も作りました。Cメジャーです。

どこかで聴いたことあるような感じだと思いますが、それもそのはず。

前半では、「ダイアトニックコードだけ」を使った、シンプルな作り。

後半で、あれ!ちょっと雰囲気が変わって勇ましい感じになった?

それもそのはず、後半は「同主調」つまり、Cマイナー上のコードを借りてきて

Cメジャーのkeyの曲の中に部分的に持ち込む、と言うテクニック

「借用和音」もしくは「マイナー借用」

英語圏で言うならば「モーダルインターチェンジ (Modal Interchange)」を用いた手法です。

前半は普通のダイアトニックで

4→5→6mの超王道進行

後半は同主調からのマイナー借用 6♭→7♭→1△ これも非常によく使う

たった3つのコードを組み合わせただけですが、

それを2パターン用意するだけで、ずいぶん曲っぽくなります。

こういったシンプルな組み合わせをいくつも用意して、1曲の中で色々な感情の動きを表現するというわけです。

Photo by Markus Winkler on Unsplash

冒頭でも触れましたが、この言葉。

「この気持ち、、なんて伝えたらいいのか分からない」 感情に名前をつけるのは難しい🤔

けれど、敢えて 色々な感情に名前をつけて呼んでみることにした、、そしたらもうちょっとだけ君の事わかるようになるかも、、🤔

そんな気持ちの名前が 「音楽理論」だと僕は思ってます。 結局はFeelが一番大切😌

曲を書くために、色々な知識や方法論は確かに必要です。

けど、何のためにその知識を使うのかというと、その曲を聴いて「どんな気持ちになってもらいたいのか」もしくは「自分がどんな気持ちになりたいのか」

これが重要な気がします。これは、楽器の演奏にも共通です。

例えば、好きな作曲家やアーティストの事をもっと知ることができたなら、嬉しくないですか?

あなたが好きな作曲家やアーティストがいたとして、その人の好きな曲のある部分で必ず涙が出てしまう。必ず鳥肌が立ってしまう。そんな経験はないでしょうか。

もちろんその背景には、サウンドのかっこよさであったり、歌詞との相乗効果、色々な要因があると思います。

ですが、そこで使われているコード進行やメロディの組み合わせを見て、なるほど美しい。。そんな風に感じることができたら、そのアーティストがその楽曲に込めた意図をより深く知ることができるのではないでしょうか。

なにも音楽家だけでなく、聴く専の人も、

少しだけでも作曲理論を知ると

例えばカフェで流れてるさりげないJazzから初めて聴くオーケストラ曲、

大好きなあのアーティストの楽曲に込められてる真の意図まで さらに味わい深い聴き方ができるようになる。

世の中は、もっと聴かれたがってる音楽が沢山。

ひとたび理論を勉強してしまうと、勉強する前のように

●純粋にリスナーとして音楽を楽しんでいたときの耳の聴こえ方

からは少しづつ変わっていってしまうことも事実です。

しかし、この聴き方が出来るようになると、音楽を聴いたときに受け取れる情報の量が段違いに増えて、より立体的に音楽を聴く事ができるようになります。

世の中にこれだけ美しい音楽が溢れているのに、それらを聴かずに一生を終えてしまうのはもったいないような気もします。

簡単に作曲にもトライできる時代です。

アプリで簡単にできるのだから、4小節だけでも、何か自分で作ってみる。

作ってみると、見える事たくさん。

そうやって、新たな視点でまた音楽を聴いてみると、今までとは違った感動が味わえるかもしれません。

それに、この遊びはもしかしたら一生楽しめるかもしれませんよ。

思っているより作曲というもののハードルは全然高くありませんので、

是非トライしてみてはいかがでしょうか。

そして、まだ見ぬ素晴らしい音楽に出会ったり、自分で作ってみたり。そんなきっかけになれば幸いです。

おわりです。

追記ですが、レッスンページを追加しました。

初回のご相談(メール、オンライン、対面)は、いま無料にしました。ピンときた方は、ご相談ください。

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