ソロ名義「MORITA」のお知らせ
MORITA
音とビジュアルを操る、新たな表現手法へ。

はじめに
今日から、リリース作品を含むソロアーティストとしての名義を「MORITA」に変更します。
ベーシスト/作編曲家としての「森田悠介」は変わらず、 音楽制作のご依頼等は引き続き承ります。
しかし、自分自身の創作活動においては新たな表現の扉を開きたいと考えました。
コンセプト : 柔軟にモチーフを取り込み、即興性と構築物の融合を図る
エレクトリックベースという楽器の演奏を通して、また今までの活動において僕が大切にしてきたのは
「即興性」や「その日ごとに変わる感情」「コミュニケーション」の表出です。
特にジャズやインプロビゼーションの世界では、 その瞬間の感覚で音符を自在に操り、
既存の楽曲の中でも自分のアイデンティティを提示でき、同じ曲であってもその日によって違う演奏になります。
一方で、既存の作曲では「1曲」という完成形を目指しますが、
この世界には既に無数の楽曲が存在します。
その世の中で、新しい楽曲をいま自分が生み出す意味とはなんだろう?
しばらく考えていました。
本来の自分に立ち返った時、僕が元々興味を持っていたのは「サウンド」そのものでした。
ふと周りを見れば様々な「音色」を構築するストラクチャーが存在します。
様々な楽器の音色ももちろんですが、例えば風の音であったり、ガラスが砕ける音。何かの鳴き声。
そして電子的にシンセサイズされた、通常では聴くことの出来ない周波数帯の超低音など…
そういったストラクチャーをもっと自在に扱えるようにしたらどうだろうか?
そして、曲の完成系のリミットを自分で設けない事。敢えて、1曲のハードルを下げます。
このプロジェクトの際は、シンプルなモチーフ1つであっても作品として随時ライブラリー化する。
そして、今までの演奏技術を駆使した表現と、これらの新しい概念によってのモチーフを融合させたらどうだろう?
モチーフの集合体を、ライブ現場では一度解体して滑らかな曲線のように再構築する。
ソフトウェアやプログラマブルなツールの力を借りつつも、まるで生楽器のように即興的にコントロールする。
これが、MORITAとしての表現の新たなテーマです。
音楽性 : ドラムンベース周辺のアプローチ
既存の音楽ジャンルや形式にこだわるのはあまり主義ではないですが、その中でも僕はとりわけ、
ドラムンベース / ジャングルと呼ばれるリズム表現が大好きだという事を再認識しました。
なぜ?かっこいいから。
それから低音について:かつてヨーロッパを一人で旅していた際、ベルリンにある伝説のクラブ「ベルグハイン」という箱で、世界最高峰と言われる低音を聴いて感動したのを覚えています。
そして、ドイツに住む友人が聴かせてくれたサウンドシステムで体験したウルトラロー、この体験も稀有なもので
心を揺さぶられました。
ベースという楽器が好きなのは、 「低音」そのものの気持ち良さがあるから。
エレクトリックベースギターだけでなく、シンセベース、サブベース…「ベース」という概念を改めて見つめ直したい。そういう思いがあります。
ビジュアル : 音と光の融合
かつて子供の頃、僕は音楽よりも先に、絵を描くことの方が好きでした。
その自分が、音楽と映像を組み合わせた表現に興味を巡らせるのはすごく自然なことのように思えたのです。
現在の技術を使えば、楽器から繰り出される信号、リズム、コードなどをリアルタイムで検出し、
ビジュアルと連動させることが可能です。
音を操ると同時に、光や色、形を操作する。
音楽と視覚効果(ビジュアル)が有機的に絡み合う新しいライブ体験を創造します。

これから
とはいえ、しばらくは手探りです。新しいツールを学ぶことも表現の拡大に必要な作業です。
まずは音源をいくつか制作し、 少しずつライブ披露の場を作っていきたいと考えています。
SNSなどを通し、まずは拙い表現物も多くなるかもしれませんが、 どんな表現手法も最初は試行錯誤です。
このプロジェクトの成長を、 一緒に楽しんでいただければ幸いです
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※ベーシスト / 作編曲家としてのご依頼は、引き続き「森田悠介」名義で承ります。
お気軽にご連絡ください。
# MORITA –
Merging Sound and Light
## Introduction
Starting today, all solo releases will be under the name “MORITA.”
Professional work as bassist and composer continues under Yusuke Morita,
but for my own artistic expression, I’m opening a new door.
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## Concept: Fusion of Improvisation and Construction
What I’ve always valued is “improvisation.”
In jazz and improvisational music, you can freely manipulate notes in the moment,
presenting your identity even within existing compositions.
Meanwhile, in any kinds of music, we aim for the completed form of “one song,”
but countless musics already exist in this world.
So what if we merged these two approaches?
Reconstruct a collection of motifs improvisationally in live settings.
Control synthesizers and programmable tools as spontaneously as acoustic instruments.
This is the core of MORITA’s expression.
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## Sound: Drum and Bass × Live Bass
I love the rhythmic expression of drum and bass/jungle.
And my love for the bass instrument stems from a love for “low frequencies” themselves.
Not just the electric bass guitar, but synth bass, sub-bass, and the entire sonic spectrum that shakes speakers.
I’m exploring a new form of drum and bass that fuses live performance with electronics.
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## Visuals: Sound and Light
Merged Once, I loved drawing even more than music.
For that person to arrive at combining sound and visuals feels incredibly natural.
With current technology, we can detect signals, rhythms, and chords from instruments in real-time and link them with visuals.
Controlling light, color, and form as naturally as sound.
Creating new live experiences where music and visuals intertwine organically.
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## Moving Forward
For now, I’m finding my way.
I’ll create several tracks first, then gradually build opportunities for live performances.
There may be rough experiments along the way, but every expression starts with trial and error.
I hope you’ll enjoy watching this project grow.
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※Professional bass/composition/arrangement/produce inquiries continue under “Yusuke Morita”.
Feel free to contact me.