※間に合わなかったみなさん、朗報です。文化庁の予算まだ余りまくってるとの事で、これから4次募集も行われるそうです。間に合わなかった方も、まだチャンスありますのでご参考になりますように。(2020/10/13追記)
先日こんなツイートをしました。
これ
— 森田悠介@Yusuke MORITA (@bassyusuke) September 6, 2020
文化庁の芸術家支援、せっかく150万円まで支援してくれるというのに
手続きが面倒?分からん?
申請する人が予想よりめちゃ少ない
↓
文化庁「あ、なーんだアーティストのみなさんそんな困ってないのね。。じゃあ来年から文化に割く予算減らしても大丈夫だね。」って
なってっちゃうよ!日本語!
このツイートのおかげで情報を知って申請できた、助かった!という後輩がいたので、まだまだ情報を知らない人がいるかもしれないと思い、この記事を書いています。
こういったフリーランス支援が
— 森田悠介@Yusuke MORITA (@bassyusuke) September 6, 2020
国→文化庁、
持続化給付、
神奈川県…
横浜市…
東京都…
など調べれば意外なほど充実。
僕の例で言うといま申請してるのが全部通れば500万円ほどもらえる計算です。
(もちろん働き方を変え、維持するための経費として、です)
情報を得て行動すれば、助けてもらえる。
読みづらいので引用します。
こういったフリーランス支援が 国→文化庁、 持続化給付、 神奈川県… 横浜市… 東京都… など調べれば意外なほど充実。 僕の例で言うといま申請してるのが全部通れば500万円ほどもらえる計算です。 (もちろん働き方を変え、維持するための経費として、です) 情報を得て行動すれば、助けてもらえる。
9/12からの第三次募集では、同人(二次創作の漫画やアニメなど)の製作者の方なども対象になりました。
関係のない業種の方は、対象にならない支援ですので、まずはご自身が対象になるかどうかは募集要項で確認して下さい。
↑クリックすると文化庁のページへ飛べます、申請も全てこのページからどうぞ。
このダウンロードボタンを押すと、下記のようなpdfファイルがもらえます。誰が対象か、どんなコースがあるか、何にいくら使えるのか、など詳しく説明があります。
とはいえ、文化庁の説明文を読んでも、結局何を用意したらいいのか訳が分からなくなって諦めてしまう人も多いと聞きます。もったいない。
「そんなに困っていないからいいか、、」と諦めずに、ちゃんとやれば個人でも150万円支援してもらえる訳です。
そして、そのための予算がめちゃめちゃ余っていて、文化庁は頭を抱えているのです。是非申請しましょう。そして文化を存続させましょう。
それぞれ、何が必要か詳しい説明は、こちらのお姉さんがしてくれます。
僕の場合は、A-② (個人で150万円コース)にて申請をしました。第二次募集の締め切りの日に申請をし、9月の中旬に返答が返ってきました。
現在は僕のステータスとしては「資料修正中」なのですが、必要な項目が一箇所抜けていたことを指摘されただけだったので、おそらく通ると思います。
なので、僕自身の経験に基づく情報にはなってしまいますが、今から準備される方のために、用意するべきことを解説していきたいと思います。
結論から言うと、添付した資料はこれです。
申請画面の最後に、ファイルをアップロードする画面があるのですが、ここでアップロードするべき資料を予め揃えておくことが大変重要です。
・複数のファイルをアップする際に、上記画面ではアップできる箇所が3箇所しかないので、いくつかをzipファイルにまとめる必要があります。
(しかも、ファイルサイズに制限があります。※何MBだったか忘れたのでここは自分で調べてください)
こんな感じで、フォルダを作ってフォルダの中に
を入れて、圧縮してzipファイルにしておきます。ファイル名も分かりやすくつけておきましょう。
(追記)ただし、合計2MBを超えないように!超えそうだったら、画像を少しサイズダウンするなどして調整してください。2MB以上だと、アップするときにハジかれますのでめちゃ焦ります。
これは僕が後から修正依頼を受けて気づいたのですが、
・「MPN」などのユニオン(ミュージシャンの組合のような。あるんですよ)に加入していれば、そこからもらえる申請番号を入れれば、確定申告書を用意する必要がなくなります。
しかし、所属していない場合は、確定申告書に加えて、「確定申告書の第2表、収支内訳書」も添付する必要があります!
そうしないと一度修正を食らう可能性が高いので、これも写メでいいので用意してzipファイルに追加しておきましょう。
・僕の場合は、音楽での演奏活動やコンサートの企画などを主に行なっていましたので、それらの出演の記録を2018年ごろから2020年にかけて、フライヤーなどの資料があればそれを集めて、それぞれの公演名と、その公演での自分の役回りなどを記していきます。
・公演のホームページリンクなどあれば、それも書いてリンクできるようにしておくと確実性が増します。
・最低2公演ほどでも情報があればいいとは思いますが、ページが増えたら最後はまとめて1つのpdfファイルにしましょう。
・この資料は書式は人それぞれで構わないと思いますが、見やすいに越したことはないでしょう。
ここが一番やっかいでもあり、一番頭を悩ませるところでもあり、ある意味で一番クリエイティブなところです。
・まず、エクセルファイルを書き出せる環境が必須になります。ない人は誰かに相談しましょう。
・このファイルを作成するにあたり、これだけはフォーマットが必要なので、文化庁のサイトから土台を拾ってくる必要があります。
こんなリストがありますので、僕の場合は上から2段目の事業計画書をダウンロードします。(A-②なので、Aですね)
すると、こんなエクセルファイルがもらえます。Macの人はNumbersでも開ますのでNumbersで編集していきましょう。
3ページありますが、必要なのは1,2ページ目です。3ページ目は、特定の人が対象になりますので、対象になるかどうかは読んでみて下さい。僕の場合は、対象外なので3ページは何も書きませんでした。 順を追って見ていきましょう。
ここは、文字をたくさん書くところです。
「コロナ渦において、実際の演奏活動(コンサート)の場がほぼ皆無となってしまいました。同じように演奏活動の場を縮小されてしまった音楽家、及び音楽家を目指す者の新たな音楽学習の場、及び継続的な技能の研鑽を目的とした共同稽古、オンラインコンサート、及びワークショップを展開いたします。またそれに伴い、自身の今までの発信活動をより多くのクライアントに届けるべく、オンラインを駆使したマーケティング、新規開拓を行いながら、このコロナ渦に於いての新たな収益獲得モデルを確立します。」
などというように僕は書きました。丁寧な日本語を使うことが好ましいと思われますが、特に注意したいのは「YouTuber」とか「リハーサル」のような言葉を使わず、代わりに「配信事業」とか「共同稽古」のような言い回しを使うと良いようです。上記は本の一例なので、あなたがやりたいことを書いて下さい。あくまで計画なので、実現可能なことを見越した上で書いて下さい。そのために必要な資金をサポートしてもらう企画です。
さらに具体的にやることを書いていきます。
実際にどんなことをいつやりたいか、書いていきます。具体的な日程は暫定でも大丈夫ですが、年内のスケジュールを中心にした方が良いでしょう。
効果の上がりそうな事柄を丁寧な日本語でアピールしていきます。
逆に言えば、ここが書けなければ、資金をもらって何をしたいのか?と言う事になってしまいますので、頑張って書きます。
お疲れ様です😌
今度は数字をたくさん書くところです。
先ほどのエクセルファイル2ページ目に、何にお金を使うのか?を書いていきます。
こういう謎の単語を見ると萎えてしまって訳わからなくなっちゃう方もいると思います。僕も「何それ、」ってなったので調べました。
ICTとは 「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指します。
☆ということは、
そういったことは「ICT有り」の項目で賄えると判断します。そうでなく、直接人に会いに行って何か教わりにいく、とかはICTなしの取り組みになりますね。
ざっくり下記です。
詳しくは、ダウンロードでもらえる募集案内の14p (offering_circular.pdf) を見て下さい。
とにかく、この範囲内で何にお金を使いたいか考えて、先ほどのエクセルファイルにガンガン記入していくのですが、
ダウンロードでもらえる募集案内の12p (offering_circular.pdf) を見ると、こういうことが書いてあります。
簡単に言うと、エクセルにも書き分けなければならないのですが、
お金を使う活動の種類が
と分かれてるんですが、ざっくり読み解くと
と言う感じです。
※ここの部分は結構落とし穴なのですが、要はこれは「全額あげるよ」っていう助成金ではなく、支援してもらえるパーセンテージが決まってるんですね。
はみ出た分は自腹でまかなう事になるので、それを差し引いて計算します。
あと、この助成金自体、課税対象なのでそこも注意です。
書かれている文章を噛み砕くと、(1)の中でも②③、つまり配信ライブなどの内容をたくさん頑張るなら、必要な金額の3/4まで出すよ、それのMAXが100万円だよ、ということです。なので、
※この(1)②と③に必要な経費が、(1)全体の1/6に満たない場合は、(1)に対する補助率が2/3に下がってしまうのですが、簡単に言えば機材とかをたくさん買い足す際に(1)②に該当すると思うので、そこの額が多ければ特に問題なさそうです。
このような感じで、必要な金額をエクセルのシートに埋めていくと、各ジャンルの小計はエクセルが計算して表を勝手に埋めてくれます。
(1)の支出合計が約130万円になるように (そのうちの3/4を、この文化予算が補填してくれるため、約100万円の補助、となります)
(2)の支出合計がギリギリ50万円になるように。(コロナ対策関連なので、100%補助される)
ここまで調整が効くと、補助金としてほぼ150万円が適用になる、という計算です。
Windowsを普段から使用している方は何の問題もないと思いますが、アーティストの人はmacを愛用している方も多いと思います。
macにExcelは標準装備ではないのでNumbersで編集していた場合、最後にファイルを書き出すときに
お疲れ様です😌
申請フォームに飛ぶと、制限時間以内に必要事項を記入して、必要なファイルをアップロードせよ、という、想像以上にシンプルな画面なので、ここまでの作業を予め終えていないと、何をしていいか分からず終了します。\(^O^)/
僕は今までに他の申請などでそこそこ慣れていたこともあり、ここまでの資料を、3時間ほどで全て用意することができましたが、慣れていない場合はかなり頭を抱えると思います。丸一日かかってしまうケースもききますので、締め切りになって慌てないように、なるべくたっぷり時間をかけて余裕を持って用意しましょう。
申請ページでは、事業名称、など 用意する資料に書かなかった内容がいきなり出てきますが、この名称は何でもいいでしょう。
コロナ後における音楽配信事業 など、それらしいタイトルで問題ないです。
住所な氏名などの個人情報の欄を埋めていき、その下が重要です。金額を記入していく欄があるのですが、先ほどのエクセルデータを完成させたあなたなら、もう意味がお分かりかと思います。
(1)に当たる項目、(2)に当たる項目、そしてそれぞれICTを含む取り組み、そうでない取り組みと分けて、さっきエクセルに書いた必要経費を、ここにも金額を記入していく必要があります。ここでは、全てのアイテム、ではなく、経費それぞれ8ジャンルの小計を記入していきます。
ここは、エクセルのデータと数字が合わないと、突き返される恐れがあるので、しっかり確認しましょう。
最終的に、満額を狙う場合は
通常の事業取組支援:補助対象経費合計・・・約130万円
通常の事業取組支援:補助金申請額・・・約100万円
新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに即した取組支援:補助対象経費合計・・・約50万円
新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに即した取組支援:補助金申請額・・・約50万円(同じ数値)
補助対象経費合計・・・約180万円
補助金申請額・・・約150万円
となるはずです。
あとは、前払い希望の有無、口座情報など(大事ですね)を記入し、
最後に、アップロードフォームに、さっきまで用意した渾身の資料達を、淡々とアップして終わりです。
チェックボックスがいくつかあったと思うのでちゃんとチェックを入れ、確認して、申請終了です。
お疲れ様でした。
以上で、僕の体験談に基づく、文化庁の支援金の申請手順の流れは終了となります。
僕自身も、まだ本決定になっていないのですが、冒頭にも申し上げたように、簡単な修正が一箇所きただけなので、おそらく通ると思います。
先日も、僕のツイートみて知りましたと言ってくれた後輩がいたりしたので、TLやかましいかもしれませんが引き続き周知していければと思います。
— 森田悠介@Yusuke MORITA (@bassyusuke) September 21, 2020
知って助かる人がいるのならばぁ!!
おれは拡散をやめないぃぃ!!
音楽をして生活してるなら
— 森田悠介@Yusuke MORITA (@bassyusuke) September 7, 2020
音楽をしてる人間(あなた)がどんな風に扱われる社会になって欲しい?
いい音楽家は、人々の生活をハッピーにしてくれるから大事だ、活動しやすいように文化用の資金を高めよう!
普通に考えて、こういう社会の方が良さげじゃないですか?
皆が未来を考えて動くと良さそう
以前にこういうツイートをしました。
音楽家、芸術家にとって、住みやすい世界とはどんな世界だろう。
そんな世界になって欲しいと思うので、こういった記事を読んで一人でも多くの音楽家、アーティスト、それにまつわるスタッフ様、文化の関係者の皆様の何かのきっかけになれたら幸いです。
↑クリックすると文化庁のページへ飛べます、申請も全てこのページからどうぞ。
2020/9/27 筆