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豪華客船5日目〜ドキドキ上海パニック→帰還〜

旅は突然にして終わりを告げられるのです。
今回の内容は、波瀾万丈すぎたので

限定公開でお送りしています。

と思っていましたが、読んでくれた方の今後に何らかを生んでくれたら嬉しいので、公開します。(2020/9/11)

これは5日目の夜・・・予定より早く帰還せざるを得ないと知り、最後の乾杯をする。

そう、台風です。先日の大きいアレです。

本来のスケジュールでは、7日間かけて上海に行って横浜に帰ってくる、という往復プランの旅の予定でした。

しかし上海に着く前日、演奏を終えて部屋に戻ると
僕らのエージェントから部屋に手紙が届いている。
「このままだとTropical Stormの影響で船が上海から帰れない。あなた方には、急遽上海から飛行機で東京に帰還してもらうことになります。」
と、英語で通達が。

急いでエージェントに会いに行くと、
エンターテイメントショウの真っ最中。司会もこなしていた
彼女は、船のエンターテイメント部門の統括。
司会の合間にスタッフルームで説明をしてくれました。
「荒天の場合、例えば日本海側をいくなど迂回しての帰還のルートは幾つかあるが、
今回のケースでは乗客を全員上海で下ろす事になるかもしれない、」
との事。(!)
ひとまず僕たちは、手配してくれた飛行機のチケットをもらい、
最後の船の夜を過ごす。

(例えば荒天の中を船が帰ってくるケースでも、ある段階を超えると、訓練を受けたクルーしか乗船してはいけない決まりがあるそうです。)

そして翌日。


15時半に上海の港について、1泊して翌朝の便を待って
上海 浦東 (プードン)空港から成田へ飛ぶ手はず。

しかしここからが壮絶なのでした・・・
なんと、船を下された日本人を乗せたバスは、
予定と違うホテルに到着。(この時点では誰一人気付いていない)

フロントで様子がおかしい事に気づいた、
シンガーのRayちゃんが機転を利かし、
ネイティブレベルで英語も話せる事もあり、
外国人も含むお客さん全員に状況を説明。

日本の本部と連絡をとり、バスをチャーター仕直し、
協力しながら乗客全員を正しいホテルに誘導しました。

(この時点で船とは連絡が取れない。なぜなら
船はもう港を離れ、台風が収まるまで3日ほど上海の沖でひっそりと浮かんで待機する手はず。)

ようやくたどり着いた本来のホテルに着くも、
観光ルートで別のバスから降りてきた
多くの日本人客がロビーに溢れ返っているという
混沌とした状況。
なぜホテルでパスポートを回収されるのかも
よく分からない乗客のみなさんに通訳をする我々。笑
渡された飛行機のイーチケットのアルファベッドも分からない
乗客のみなさんに翌朝の飛行機に向かうバスの案内などを
なぜか我々が手分けして説明し、
・・・

などなど

などなど
・・・

気がついたら深夜になっていたので観光は特にできず、
船で仲良くなった同世代のWEBライターの方と3人で
言葉の通じない深夜の上海を徘徊して、
唯一ありつけたマクドナルドを食べました。(笑)

マクドナルドに普通に犬が入ってくる(爆)

でも、飼い主さんの指示に従って、おとなしくて可愛い。。w

翌朝も早朝5時過ぎから、帰り先の場所ごとに時間帯の違う
空港行きのバスに乗るお客さんたちのサポートをし、
自分たちもバスに乗り込み、
ようやく上海・浦東(←プードンと読む・・・)空港に着くと
今まで見た事ないくらい晴れている上海の空。
かつて乗り継ぎで2回だけ中国を経由した事がありましたが、
初めてこんな青空を見ました。

ここはこんなに晴れてるのに海は大荒れなのかぁ、と
ちょっと悲しい気持ちに。笑

しかし、お客さんみんな無事に飛行機に乗れて、
成田に無事降り立った時には、
本当に安堵しました。

※今回の旅の上海の一連のバタバタはまぁ色々と
原因ポイントはあるのですが、
それは船の会社の偉い人に後日状況を伺って
色々と解決していますので心配はご無用です。

とはいえ色々とサバイバル能力について考えさせられる
上海ナイトでした。
こういう時のために、中国語を少しでも理解できるように
なっておくと、この先役に立つ事も
きっとあるかもしれないなと思いました。

そんな訳で無事に帰国し、
また東京での生活に戻っています。

今回は台風の影響で特殊な事態でしたが、
それも含めて、こんな経験はなかなかできる事ではないし
騒動のおかげと言ってはアレですが、
様々な境遇の人たちの色々な気持ちを知る事もできて、
また分かり合う事もできて、良かったと思っています。

また、総じて船の中のクルーの皆さんのチームワークは
本当に抜群で、非の打ち所がなかった事を
付け加えておきます。
というかクルーの皆さんがすでに恋しいです。笑

今回の船旅で本当に色々な事を学ばせてもらいました。
貴重な経験に感謝!!!!

結論:船、またチャンスがあれば乗りたいです。
船はイイぞ。

(2017/10/28筆)

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