早速今日から、実践的なトピックに移っていきます!
メロディを作るときに、簡単にアイデアを発展させる方法があります。
これだ!!!
「いちど出したアイデアは、2回、3回と繰り返せ!」
ですよ。
これ、実はJazzトランペットの帝王マイルス・デイヴィスや、
伝説的サックス奏者のチャーリー・パーカーも
名言として残しています。
「一度失敗したと思っても、
もう一度それを繰り返したら、ミスじゃ無くなる。
失敗を恐れるな!」
アドリブの、「出だし」が思い付かない、
という人も多いのではないかと思いますが、
そんな時は、簡単なリズムパターンでいいです!
しかも、使う音程もまずは、1個とか2個とかで十分です。
その、最初に出してみるネタのことを、
音楽的に言うと「モチーフ」って言います。
まずはリズムのモチーフ、
こんなのを思いついたとします。(譜例1)
なに、簡単?
いいんですよ簡単で。それを発展させていくんだから!
最初のモチーフとして
1小節目で、「タタタタたん、休」てのが思いついたら
2小節目で、「タタタタたん、休」って、
もう一度繰り返してみるんです。
3小節目で、「タタタタ タタタタ」ここでちょっと変化をつける!
4小節目で、「タタタタたん、休」これで、ひとまとまり。
(譜例2)
3回目で、ちょっと変化をつけるのがポイントです。
これ、「起・承・転・結」の最小単位を
4小節間で表現していると言えますね。
例えば、こういう考え方でもって
4小節分のアイデアを×4したら、
あっという間に16小節のフレーズが完成ですよ!
で、その×4の中にも、さらに大きな「起承転結」を与えてやる。
こうすることで、
ドラマティックなフレーズ展開の考え方の
第一歩ができますね。
ちなみに、上記で例に出したのは、
お気付きの方もいると思いますが
Jazzのサックスプレイヤーとして
偉大な功績を残したチャーリー・パーカーの、
「Now’s the time」のメロディを元に
keyがCのバージョンですね。
彼の楽曲は、とてもじゃないけど収録しきれなかったであろう
彼のアドリブの数々の中から抜粋して曲にした、
と言われているので、あの曲も元々は
アドリブ的なアイデアから生まれたものでしょう。
これ、実は作曲にも応用できる考え方なのです。
メロディを書くときに、「何も思い浮かばない!」という人は、
どこに拠り所を置いてスタートすればいいのか
分からないのでは?と思うのですが、
僕の提案するアイデアはまず
「リズムを決めちゃえ!」です。
例えばさっきと全く同じ譜割(←「読:ふわり」、つまりリズムパターン)でも、
違う音程を与えてやることで、全く違うものになります。
でも、鳴らしてみたらわかるけど、ちゃんと曲っぽいでしょ?
(譜例3)
楽譜みてもわかんねーよ!?
しょうがないなぁ、音を用意したよ。
譜例3を見ながらこれ聴いてみてね。
Rhythmic_motif_ex3.mp3Shared with Dropboxwww.dropbox.com
(📱手順→右上の✖️押す→ダウンロード→直接ダウンロード)
ちゃんと曲っぽいでしょ?(2度目)
こういう風にして、簡単なリズムのモチーフを
鼻歌でもなんでも思いついたら、それを繰り返しながら
発展させていく。
これ、結構なハイレベルなアドリブの例を見てみても、
実は至る所に取り入れられている基礎的なアイデアなんです!
というわけで、今日のお題は
「いちど出したアイデアは、2回、3回と繰り返せ!」
でした♪
じゃあどうやって
「ドレミ」の音程をつけていけばええねん???
明日は、そこの「音程」のところを
取り上げてみたいと思います。
(2018/3/19筆)