コ・ライト、です。
英語にすると
co – write
coって何?
co – produce コ・プロデューサー 共同プロデューサー。
co – founder コ・ファウンダー 共同創始者。
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この作曲のシステムは実は海外では当たり前のように日々行われている作曲法で、特に歌モノの世界ではこの手法が多く取り入れられています。
今までは、
という分業が一般的でした。
ですが最近はDTM(パソコン上で完結する)の進歩によって、全行程を一人で行うケースも増えてきましたね。
煮詰まるだろ!!!!笑
というのは冗談ですが、たくさん作っていくとだんだんアイデアやひらめきが・・・もう出てこないよ・・・
という事もあるかもしれません。人間だもの。
はなから得意分野を持つ3人とかが集まって、言わばその場で即興的に楽曲を作っていく作業が「コライト」です。
そもそもこの作曲行為のためにスタジオに集まってくる事も「セッション」と呼称したりしますので
何も人前で演奏をする事だけがセッションではないのですね。
別にスタジオでなくても、誰かの家でも良いわけです。
Aさん「全体を仕切るプロデューサーである僕は、コードにとっても強いので、コード進行のシンセのパターンと簡単なリズムの素材を持ってきたよ」
Bさん「ビートを作るのが得意なトラックメイカーである俺が、キックの音色絶対こっちの方が良いと思うと言ってるんだよ」
Aさん「なるほどその手があったか、それでいこう。いいねいい音が鳴ってきた」
Cさん「あら、なんかいいGroove鳴ってるじゃない、あたしちょっと歌詞つけて歌ってみるわ」
〜そして仮歌を乗せる〜
Aさん「アイデアとってもいいね!あとは、そこの歌のラインに合うようにコードいじってみるね」
Cさん「え〜coolね!じゃあこの流れで歌詞仕上げてくるね」
Bさん「じゃあその尺でトラックまとめておくよ」
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・・・
・・
みたいな感じで、その場に集まってアイデアを出し合って作るわけです。
※最近ではこのCさんみたいなシンガーが、トラックに乗せていく仮歌の事を「トップライン」と呼んだりします。
なのでCさんの役割は「トップライナー」です。
最近だとトップライナー専門のシンガーもいるとか・・・
もちろん、この「コライト」はある程度の信頼関係があってこその作業法になります。
この場合は「じっくり時間をかけて練って自分だけの独自の世界を!!」という作品を作りたい場合には向かないかもしれませんが、
そんなアプローチもあったのか!とお互いのスキルを吸収しあい、高め合う事にも繋がります。
しかも、「自分、楽器も弾けるから、ここは生に挿し替えよう」とか、その場でできたらどうでしょう。どんどん曲が良くなっていきますね。(作ろうとしているジャンルによりますが)
かくいう僕も、大学生の頃に知り合ったDJ/プロデューサーとコライトをしていましたし、そこで得たサウンド的な知識は絶大なものがありました。
「コライトは歌モノの話でショォ〜〜?」
そんなこともないです。
インスト楽曲でも、この手法は有効です!
実際、最近この手法で作品を作りましたがとても有意義なものでした。
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というわけで
一人で書くのに行き詰まったら、どんどんコライトを試して、自分の作曲アイデアも進化させていこう!
というトピックでした!!
(2017/9/8筆)