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昔の携帯って、着メロ「2和音」??

突然ですが、昔「着メロ」流行ったよね。


いわゆる「着信メロディ」ですね。
初期は単音しか鳴らなかった・・・
だんだん新機種が出て、3和音、4和音、
そしていきなり16和音なんて機種が登場した時は
サウンドのゴージャスっぷりに感動したもんです。
もちろん元曲を聴いていて好きだったのですが、
それを、デジタルのこんな制限のある音質の中で
ここまでゴージャスに、そんな少ない音数で
再現できるモノなのか!と感動したんですね。
(これはゲームのBGMとかにも
言える進化なのかもしれませんが・・・)

さかのぼって携帯が出てきた当初、
iモードとかIDOとかJ-phoneとか(懐かしい・・・)
で、中学生の頃に初めて「打ち込み」の
原体験をすることになったのが
この「着メロ」を自分で入力できる!
という機能でした。


で、当時の携帯は画面も白黒、同時発音数は2音。笑
最初からプリセットで入ってる着メロは単音のみ!
メロディーだけなので、なんか寂しいわけです。

ところが気付いた当時中二の僕。

自分で打ち込んだ着メロを2つ組み合わせて、
同時に鳴らせるミックス機能がある・・・


ということは、1つ目のパートにメロディを打って、
2つ目のパートに伴奏らしきラインを打ったら
ちゃんと曲に聞こえるのではないか!?
と。

中二の森田は打ち込んだ。
買ってきた「歌BON」の楽譜を頼りに・・
好きなあの曲を着メロにしたいその一心で。
(ふむ・・・これが付点8分音符か・・・)
など、音符の長さ(音価)もこの頃ちゃんと覚えました。

で、2つめの伴奏パート。
ここに何を打ち込むかが問題でした。


そう、メロディと、あともう1パートしか鳴らせない・・
となったら・・・
勘の良い方はお気付きですね。
そう、「ベースライン」なんです。

メロディと、ベースラインを打ち込み終わった
中二の森田は、同時に再生しました。
すると・・・

・・・

ちゃんと曲に聴こえる・・・!(感動)

ということで、メロディとベースだけで
曲として成立することが分かった中二森田は
どんどん色々な曲のメロとベースを打ち込んで、
様々なベースパターンを吸収していったようです。
(本当の楽器のベースを手に取るのはもう少し先の話・・・)

さて、ベースラインは基本的にコードの
「ルート音」(Root)(=根っこ、の意味)
を鳴らします。
本当はその上に、和音を弾く
コード楽器のパートがあって、
その上にメロディが乗っかって、
周りに色々な飾りや裏メロディがくっ付いたりして
豪華な編曲になっていくのですが(16和音の世界・・・笑)

なぜ、ベースラインとメロディだけで
なんとなく曲に聴こえるのか?

それは・・・
実は「メロディ」というのは、
【コードの構成音を多く含んでいるから】なんです。

メロディって、「音程」がありますよね。
音程が「るるる〜〜」と次の音に移り変わる、
ただそれだけの事で、人の耳は
自然にハーモニー感、コード感を
無意識に認識してるんです。
なので、それを支えるベースラインを加えてやるだけで、
実は
既にその楽曲の骨格となるハーモニーの
構成を、ざっくり提示できているのです!!

逆に言えば、
いいメロディといいベースラインが
組み合わされば、
それだけで「良い曲」になれるっぽい!!

というわけで、
作曲どこから手をつけて良いのか分かんないよ。
っていう人は
メロディ思いついたらまず
ベースラインはどうなるだろう、って
考えてみるといいかもしれませんよ!

ベーシストじゃなくってもね!

(2017/9/10筆)

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