おはようございます、森田悠介です!
作曲入門、と言っておきながら最近はなかなか
作曲理論そのものに関する記事を
書けていなかったので、
今日はいかにもそれっぽい内容でっす。
前回の投稿でシェアした楽曲を聴いてくれた方
ありがとうございます。
あの曲は、最初にクライアントさんから
作品の世界観、イメージを伝えられた時に
一番最初に頭にパッと浮かんできた
メロディとコード進行です。
こちらがA案で、もう一つB案も浮かんだ
(もうちょいマイルドな曲調だった)ので
両方のショートデモ(1番だけ、打ち込みもほどほどに)をまず提出して、
「どちらがいいですか?」と訊いたところ
こちらのA案が採用になったのです。
やはり、ファーストインプレッションの力は
強いようです。
さて、詳しい理論的な解説は
添付した画像を見てもらえれば
お分かり頂けると思います。
うひゃ。。。難しい!
と思われる方もいるかも・・・?
が!
僕はいつも大体曲を書くときは、
理論のことなどほぼ全く考えず、
自然にメロディが浮かんできたものを
大事にします。
今回の場合は特に、なんとなく歌詞のイメージも
同時に考えながらスタートしました。
メロに対して、コード付けのパターンは
いくつかバリエーションを考えることが
できるのですが、まずは頭に浮かんできた
ものをそのまま採用します。
そして、鍵盤で弾いてみるなり
歌ってみるなり打ち込んでみるなりして、
ん?ここはこっちの方が気持ちいいな・・
と、あくまでも耳で聴いたときの
気持ち良さ・馴染みの良さを優先しながら
細かく微調整していきます。
例えば、コード理論的にいけば
12小節目のG♯7のところは、
本来G♯m7でもなんら問題はないのですが、
それだと
盛り上がらんやろ!!!!(憤怒)
ってことで、気持ちの高ぶりを
優先するために敢えてセカンダリードミナント化して
[緊張→解決]感を演出して
「勇ましい僕ら 風も 味方につけて!!」という
歌詞にパワーを与えているってなわけです。
______
極めてロジカルに説明しようと思うと、
こういう事になります。
(というのは頭では理解しています)
細かいストリングスアレンジなんかは、
実は
楽曲の骨格であるメロディとコード進行さえ
説得力のあるものにバチッとはまってしまえば、
どうにでもなります。(←乱暴)
とまぁ、
本来ならEメジャーならEメジャー!
EマイナーならEマイナー!
と、予めキーを決めて曲を書くこともできるのですが
それだとちょっと。。
な〜〜んかよくある曲のようになってしまうなぁ。とか
な〜〜んか、気持ちがアガラんなぁ。。って時に
さりげない転調マジックを使うと
人知れず面白い効果を生むことができるのです。
というわけでこの曲は
という感覚を与えるので、
オーダーの「元気が出る感じ」を
満たせた!と言えるでしょう。
こういう裏付けが説明できるかどうかも、クライアントワークの際は大事ですね。
(2018/2/18筆)