パ●ュームさんがその言葉を
お茶の間にまで浸透させた感がありますが
まさにあれです。
【基礎編】
普通4拍子を
16分音符で区切った時に
4×4で
/チカカカ チカカカ チカカカ チカカカ /
って割り方をまず教わると思います。
それを、敢えて5つとか6つとか、繰り返すと小節を
はみ出してしまう「字余り」的なフレーズを
延々繰り返すことで、あたかも二つの別次元のリズムが
同時に走っているように感じさせるテクニックの
ひとつですね。
言葉でいうと
/ポリリズ ムポリリ ズムポリ リズムポ/
/リリズム ポリリズ ムポリリ ズム・・/
のように、拍のアタマとコトバ(フレーズ)のアタマが
どんどんズレていく(そのうち帰ってくる)のがポイントです。
【発展編】
このリズムのアイデアは、もちろん
楽器をアドリブでプレイする際に
挑戦的で斬新なアプローチとして
取り入れるとかっこいい効果を生むのですが、
さらにこれを発展させると、
楽曲のアレンジの際に
ストリングスセクション全体などに
このテクニックを流用する事でかなり大胆な効果を
生むことができます。
実際に僕も20歳くらいの時にこの技法を利用して
ストリングスセクションに5つ割りフレーズを
書いた曲があるのですが、
このポリリズムに加えて大胆な音程の跳躍が加わると
どんな名手でも、ユニゾンでこれを何度も
繰り返し弾き続けるのは
至難の業・・・
そこで
ストリングスカルテットは人数が4人いる事を
うまく利用し、一旦5つ割りで書いたフレーズを
再度4つ割りのブロックに分け、
2人ずつ交互に出し入れするような書法で
フレーズを分業にする事で、
あたかも
●セクション全体で休みなく
●ユニゾンでこのフレーズを無限に弾き続けている
かのような効果を演出することができました。
楽器によって可能・不可能な指の運びなども
ありますし、仮に再現不可能と思われるような
フレーズでも、プレイヤーの目線になって考えて、
どうやったらかっこよく弾いてもらえるか、
すなわち「気持ちよくサウンドするか」という
ところに意識をおいてアレンジすると、
いい結果が生まれるかもしれません!
アレンジも、「思い切り」と「思いやり」の
バランスが大事だなぁと学んだ、
20歳の夏でした。(遠い目
皆さんも、5つ割り、6つ割り、7つ割り、、
色々なリズムのアプローチをトライして
色々かっこいいフレーズを実験してみてね!
けっこうガッツリ書いちゃったけど
例によって記事のシェア、大歓迎です!
(2017/11/23筆)